仙台市を拠点に活動中の苫米地式認定コーチ 萩生田のブログ。哲学と教育について書いていきます。

構造主義を知ることがコーチングの実践につながる

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コーチ。元公務員。塾運営者。哲学好きで読書好き。東北、宮城県仙台市を中心に講演・セミナー開催。コーチングの考え方、哲学を広めたくて色々やっています。苫米地式認定コーチ(公式HPにHagiuda名で登録済)

浪人生だった自分に重大な影響を与えた本があります。

それが「寝ながら学べる構造主義(内田樹著)」です。

予備校の現代文の授業で構造主義という考え方があることを初めて知って、手に取ってみたのがこの本でした。そもそも人間は思考そのものが言語や社会の構造に支配されていて、自由に物事を考えることができるなんて妄想であるという考えは、当時の私にとって衝撃的でした。例えば「不良」は親や学校など社会への反抗を示すために、社会から不良であると認識されている行動、言葉づかい、見た目を「真面目に」守ります。本当に社会への反抗を示すのであれば、本人にしかわからないでたらめな言語、意味不明な行動を起こすはずですが、そうはなりません。どんな人間であれ、行動や思考パターンそのものが社会の構造から容易には抜け出ることができないという指摘は、もっともだと思いました。

これはコーチングの信念(ブリーフシステム)と心理的盲点(スコトーマ)の原理ともいえます。当時、内田さんの本はほぼすべて読みましたが、どれも具体的な解決策を提示してくれてはいなかったので、結局どうすれば良いのと思っていた時に出会ったのがコーチング本でした。そのあとは社会科学系の本からしばらく遠ざかることになったのですが、コーチング本には社会構造に関する考察がほとんどありません。コーチングはもともとアメリカで広まったものであって、西洋の考え方を前提としたものです。そのため、コーチング本だけを読んでいてもなかなか思ったような効果がでない日本人が多いのだと思います。

自分の信念を変えようと思うのであれば、まずは自分が構造的にどのような縛りの中にいるのかを認識する必要があります。心理学や認知科学でマインドの仕組みを知ることも当然必要ですが、社会の構造の中で自分が社会的に思想的にどのような影響を受けているか、どのような制限の元にいるかを正しく知ることも必要です。縛りの外へ出ようと思ったら、まずは自分が何に縛られているかを理解する必要があります。そのための入門として、今でもこの本は非常におススメです。

内田さんはブログでも活発に記事を書かれているので、ぜひ読んでみてください。
内田樹の研究室

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Hagiuda
コーチ。元公務員。塾運営者。哲学好きで読書好き。東北、宮城県仙台市を中心に講演・セミナー開催。コーチングの考え方、哲学を広めたくて色々やっています。苫米地式認定コーチ(公式HPにHagiuda名で登録済)
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