スコトーマの意味、体感する簡単な方法

      2017/07/18

The following two tabs change content below.
萩生田 (Hagiuda)
学習コンサルタント。自身で培ってきた受験ノウハウと最新の認知科学理論にもとづいた学習指導・マインドコーチングを提供。獣医師免許、苫米地式認定コーチの資格を所有。

スコトーマ(Scotoma)という言葉をご存じでしょうか。

スコトーマはもともとは眼科の用語で、心理的な盲点のことを指します。

人にはだれでも、見えているつもりで見えていない情報があるということです。

このスコトーマを外して、自分にとって必要な情報を入手することが、

目標を達成する上で重要になります。

 

スコトーマを体験

スコトーマを体感する簡単な方法があります。

普段、腕時計を付けている人は試しにデザインを描いてみてください。

腕時計をしない人は、携帯の待ち受け画面の画像を描いてみてください。

おそらく、少なくとも2~3か所は間違って描いてしまうと思います。

時計や携帯の待ち受け画面で重要なのは、「時間」を確認することです。

「デザイン」は、最初に時計を買ったり、待ち受け画面を決める時は気にしたつもりでも、

機能という点では重要ではありません。

そのため、デザインの部分はスコトーマでみえていない、記憶をつかって埋め合わせているということです。

ちなみに、今確認した時計や携帯の待ち受け画面が何時何分を指したか覚えていますか?

今目にしたはずなのに、時間を覚えている人はほとんどいないはずです。

デザインを気にした時は、「時間」がスコトーマになってしまいます。

 

スコトーマがある意味

なぜスコトーマがあるのでしょうか?

すべてが意識にあがるようにした方が便利そうです。

スコトーマが働く最大の理由は、脳の消費エネルギーを抑えるためです。

脳はエネルギーを大量に消費しています。

もし、脳がフル稼働したら一瞬で餓死してしまうほどです。

人間は消化器の進化に比べて、脳の進化が進みすぎてしまったことが原因です。

脳が消費するエネルギーを最小限にするため、

脳幹の基底部にはRAS(網様体賦活系)というからくりがあります。

RASは脳のフィルターのような働きをしていて、その人にとって重要なものだけを通します。

RASがあるため、その時に重要なもの以外はスコトーマに隠れてしまいます。

 

RASのフィルターのもとになるもの

RASのフィルターが何から作られているかといえば、過去の記憶です。

これまでの経験から、物事が重要かそうでないかを決める評価関数が作られます。

この評価関数は自我、コンフォートゾーンなどと呼ばれます。

記憶にもとづいてつくられた評価関数にとって重要な、

ほんの一部のものが意識にあがることになります。

見えているものがごく一部ということは、

スコトーマに隠れている部分を見ることができれば、

今までは想像もできなかった情報が手に入るということです。

 

スコトーマで隠れている部分をみる方法

スコトーマで隠れている部分をみるためには、ゴール設定が重要です。

現状の外側にゴールを設定することで、評価関数が変わります。

自分にとって重要なものが変わり、RASを通り抜ける情報が変わるということです。

例えば、

転職することを決意した人は、求人情報が目に飛び込んでくるようになります。

車を買い替えたいと思い、BMWを買おうと決めた人は、街中にBMWが走っていることに気づくようになります。

評価関数が変われば、認識できるすべてのものが変わってきます。

膨大なスコトーマで隠れていた、ゴールを達成するための手段が浮かび上がるようにみえてきます。

引き寄せの法則も、このスコトーマと評価関数の関係から説明することができます。

もともと目の前に存在した情報が、急に意識にあがるようになるため、さまざまなことが引き寄せられたように感じるのです。

 

重要度の評価関数を変える

前述したように、

重要度の評価関数を決めるのは「記憶」です。

実は評価関数をつくる記憶は、過去未来が関係ありません。

苫米地博士が過去に行った退行催眠の実験で、被験者の5歳のころの記憶と大学生時代の記憶が合成され、合成された記憶は本人にとって現実のものとして感じられるということが明らかになりました。
夢を叶える洗脳力を参照)

これより、認識そのものが記憶の合成で成り立っていることが考えられます。

記憶の合成でリアリティを作るというより、

リアリティは記憶の合成から作られているということです。

現実世界もゴールの世界も、どちらも記憶の合成から作られたものということです。

同じ作られたものであれば、ゴールの世界の臨場感でも勝ち目があるということになります。

むしろ、同じくらいの臨場感だったら、

自分にとって望ましいものを選ぶのは当然ではないでしょうか?

だから、アファメーションは効果があるということになります。

未来の記憶を作り、アファメーションなどで臨場感をあげることで、

スコトーマを外し続けていきましょう。

 

 - コーチング, セルフコーチング